売出し価格と「3つの価格」
売出し価格は、査定書をたたき台に、不動産会社と相談をしながらご自宅を売りに出す価格を決めていきます。
その際、以下の「3つの価格」を考えてください。
売ることができる価格
ここまで下げれば、すぐ買い手がつくであろう価格を指します。また、最低限これ以上でなければ売る意味がない、価格の下限値です。例えば、住宅ローンの残高が2000万円で、その他仲介手数料等の諸費用が80万円とすれば、合計2080万円以上で売れなければ費用の持ち出しになります。
負担できる自己資金の限度額50万円とすれば、「2080万円- 50万円」で、2030万円が売ることができる価格の最低ラインとなります。
売れる価格
不動産会社の査定額を指します。売りに出し、実際に買主さんと成約できるであろう価格のことです。
売りたい価格
「できればこのくらいの価格で売れたら嬉しい」と売主様が希望する売却価格のことです。
たいていの場合、この3つの価格は「売ることができる価格」が1番低く、「売れる価格」が中間、「売りたい価格」が1番高くなります。
例えば、住宅ローンの残高や仲介手数料などの諸費用を計算してみると、最低2,900万円で売る必要がある場合で、不動産会社の査定額は3,100万円。売主さん自身が、これくらいで売れて欲しいと思っている金額が3,300万円とします。すると、3つの価格は以下のようになります。
売ることができる価格= 2,900万円
売れる価格= 3,100万円
売りたい価格= 3,300万円
なぜ、このように3つの価格を考えなければいけないのでしょうか。
それは、査定価格は絶対とはいえない為、「売主様の希望」を含めた価格を加味した上で、自宅を売却していく「戦略」を考えるためにきわめて重要だからです。
例えば、「2ヶ月後にどうしても売りたい」と考えている方が「売りたい価格」から売る時間はないはずです。そのような状況であれば、「売れる価格」で売りに出し、1ヶ月経っても問合せが入らず残り1ヶ月で売れる見込みがなければ、「売ることができる価格」に近づけていく。といった戦略が取れます。
このように、売るための戦略を考えるためにも、査定価格を参考にしつつ「3つの価格」を設定するとよいでしょう。